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ささくれた名盤などについてのメモ他

Melhor do Que Parece

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Melhor do Que Parece / O Terno (2016)

サボテンを愛でに愛で、日々愛で続ける生活を送っています。

いつからこんなにもサボテンにのめり込んでしまったのかわかりませんが、大学生の頃などは「植物は全て死に絶えろ」と強く思っていたことは確かだし、当然ながら卒論も植物の病気関係だったので、おそらく就職してからの衝撃的な何か、頭を強く打ったとかそういう物理的な衝撃が起因しているような気がします。

2010年頃、当時付き合って間もない彼女(上智大学神学部卒)に新宿御苑でこっぴどく振られる要因となった発言が「見てあれ、木。超木。」(※1)だったことも踏まえると、その頃ですら植物を軽視しているフシがあるので、サボテンの目覚めはここ5年以内と考えていいでしょう。

ともかく、今はサボテンを愛しています。特に、奇形のサボテンを愛しています。

最も、厳かで格式高い多肉植物・サボテン界では、「奇形」などという頓狂な呼び方は好まれず、主に「石化」、「帯化」、「綴化」、「モンストローサ」など(以下、「綴化」に統一)と表現されます。
植物は、茎や葉の先端にある生長点が細胞分裂することにより成長するわけですが、この生長点に虫の食害や何らかの遺伝子異常が生じると生長点の「点」が「帯状」になることがあります。この状態を「綴化」と呼ぶわけですが、実際に見ていただいた方が手っ取り早いので、以下のサイトをご覧ください。

https://matome.naver.jp/odai/2137751454831813301

どうでしょうか、この気持ち悪さ。いやー、改めてまとめて見ると本当に気持ち悪いですね。
この、細かいボツボツが密集したときの気持ち悪さ、一体なんなんでしょうね。
噂によると、「綴化」を愛でるのは日本の一部の愛好家のみであり、海外のサボテン栽培農家では「綴化」が生じると廃棄処分するとのこと。シンメトリーに美学を汲み取る向きにはそりゃ嫌われるでしょう。

ただ、普遍的な価値感に価値を見出すことだけが価値観の全てではありません。綴化サボテンには綴化サボテンにしか表せない形があるのです。

さ、前置きが長くなりましたが本題です。




モサモサしてますね。
この、人を食ったような外見と困っても困らなくてもとりあえずファズを踏む姿勢は、間違いなくトロピカリアのオリジネーターの一つOs Mutantesを強く意識したものでしょう。
Os Mutantesはその名の通り「突然変異」を体現したバンドで、ブラジルの軍国政権への反発として煌びやかに花開いたトロピカリアのサイケ面を象徴する音を鳴らしました。(※2)

このO Ternoはここ最近ブラジルに現れた若いバンドですが、「突然変異」と呼ぶにはまだOs Mutantesをなぞっている状態です。
音の節々に才気を感じさせるものの、まだ若さとサイケへの憧れが先行しすぎているフシがあります。

とはいえ、2枚のアルバムでここまで道を踏み外しつつあることを突然変異好きとして素直に受け止め、今後の「突然変異の突然変異」を期待しましょう。

がんばれー!



ところで、自分のiphoneのメモにちょっと前から保存してある単語「IKEAの粉」の意味がいまだに全くわからないので、どなたか心当たりがあれば教えてください。

※1 この発言に対して先方が返したのが、名言「もっと知的なこと言えないの?」です。ナイフの切っ先のような言葉選びの鋭さですね。
※2 比較音源:Os Mutantes
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